テネリフェ旅行 − 東大西洋カナリア諸島のテネリフェ島、ビションフリーゼの原点!?

 日本の商社は外国にあっても日本と同じように年末年始を休みとするのが慣例です。なかなか実現できないのですが、私たちにとって会社の一時帰国の制度を利用して年末年始に日本へ旅行するのが最高の贅沢でした。スペインで最後の年末になる可能性がでてきた年の12月に、真冬のピレネーへスキーに行くか、あるいは常夏のスペイン領カナリア諸島のビーチにいくか家族に選択を任せたことがありました。子供たちの希望は寒いピレネーより暖かいカナリア諸島に傾き、家族の結論となりました。そして、行く先はTenerife(テネリフェ)に決まりました。
 カナリア諸島は7つの主だった火山島からなっていますが、最大はテネリフェ島で、2番目がlas Palmas(ラス・パルマス)というカナリア諸島最大の都市で重要な漁船の基地があるGran Canaria(グラン・カナリア)島です。ラス・パルマスには当時は多くの日本の大手水産会社や商社が事務所を設けていました。日本向けの水産物ではタコが有名で、日本のタコ消費量の50%は輸入が占め、その原産地の80%がラス・パルマスだといわれていました。
 テネリフェ島は北緯28度(ホノルル北緯21度)ですが12月末でもビーチは人だかりで水温も暖かく、浮きを買い与えると子供たちは喜んで海で遊び続けました。こんな真冬にでも手軽に海で遊べるのは大西洋の遠方に領地を持つスペインのアドバンテージだと思いましたが、利用者としてはドイツ人が一番多いようでした。私たちが泊まったホテル、全然悪くはなかったのですが、もう少しだけ上積みすれば1ランク上のホテルに泊まれたのが、実際にそのホテルの素晴らしさを眼にして、はっきり後悔させられました。この次はそう簡単にはないのですから。それでも、大晦日は盛大なパーティがあり、いろんな国から来た子供たちも夜更かししてカウントダウンとともに常夏の島のホテルで新年を迎えました。甘口のシャンパンをそのまま凍らせたシャーベットが大人も子供も区別なくテーブルに配られ、どの子供も変な顔一つせず平らげたのはいかにもスペインらしい光景でした。いつもはお土産を約束して部屋に寝かしつけていたのですが、大晦日だけは別物でした。
 ところで、うちのココの犬種、ビションフリーゼはフランス原産とされていますが、地中海沿岸地方起源のビション系統のいくつかの原種のうち、船乗りによってテネリフェに持ち込まれたものが現在のビションフリーゼの原型で、14世紀にこれが再び船乗りによりイタリアへ持ち込まれ愛玩犬として上流階級で流行し、16世紀、フランス王国ヴァロア家神聖ローマ帝国ハプスブルク家ローマ教皇が加わりイタリアのナポリやミラノなどの領有権を巡って争われたイタリア戦争でフランスがイタリアに侵攻したときフランスに持ち帰られフランス王室の愛玩犬となったことで各地に広まったといわれています。その後二度の世界大戦で絶滅の危機に襲われますがこれを乗り越え、1950年代にアメリカに持ち込まれアメリカ各地で広まり、現在、アメリカで一番広く飼われています。ということは、フランス原産でなく、スペインのテネリフェ原産としたほうがより正しいような気がしますし、私たちスペイン&テネリフェの愛好者としては嬉しくなるのですが。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 うちのココ、昨日、すごく久しぶりに甲斐犬の熊子ちゃんと虎太郎くんに出会いました。初めは怖そうに見えてココも躊躇していたところ、実際はすごく優しいことがわかり、いいお友達になっていたのですが.....


♪ あっ、ひさしぶり、クマコとコタロウだ ♪
♪ さいしょはくろくてこわそうだったけど、ふたりともとってもやさしいからね ♪









♪ クマコ、どうしてたの、ながいことあってないよね ♪












♪ コタロウがさんぽのルートをかえようといったの?なんでそんなことを? ♪
♪ そんなのつまんないじゃん ♪









♪ コタロウのママ!まえのようにさんぽして! ♪
♪ そしたらもっとあえるよ ♪











♪ これ、かわいがられると、つい、つよくいえなくなるボクなんだけどね ♪











♪ ビションマークをクリックしてね! ♪
にほんブログ村 犬ブログ ビションフリーゼへ
にほんブログ村