第3回ヨーロッパドライブ旅行 《スコットランドから帰路スペインへ編》

 スペインへ向けて帰路に発つ前日、スコットランドのローカル道を通り島にも渡り探索のドライブを楽しみました。車にはあまり出会わないようなところではよく反対車線でこちらの車が通り過ぎるのを相当前から待ってくれている車によく遭遇しました。たいていは80歳代、いや90歳代と思われるハッキリいってよぼよぼでハンドルを回す力もないように見える老夫妻が車の中にいて、すれ違いのときは必ずニコニコと笑顔の挨拶でした。運転マナーのよさというより運転者の高齢に驚かされました。
 グレートブリテン島といってもそんなに大きくなく、グラスゴーからは高速道路が続くので、朝早くネス湖南端フォート・アウグストゥスのホテルを発ち一気にドーバー海峡の対岸カレーを目指すことにしました。しかし、手持ちのヨーロッパ道路地図を念入りに見て、通り道に3,000以上の▲印が続くのを発見し驚きました。まさか富士山より高い4,000メートル級の山がスコットランドにあるはずがないのにと戸惑いました。地図の何処にも説明がないようでしたが、イギリス(英国)の部分だけ山の標高はフィートで表示されていたのです。それにしても海岸近くに1,000メートル級の山が続くのは実際に走ってみて実に壮観でした。
 グラスゴーの少し手前から高速度道路があり、高速道路に入ると相変わらず交通量は多く大型トレーラーが連なり気が抜けない運転を強いられましたが、比較的順調に走行できました。ロンドン近郊の環状高速に到達すると初めて渋滞に遭遇、それでも東京圏のような酷い渋滞でなくロンドン都心を環状高速で回避して夕方近くにドーバーまで着きカレー行きのフェリーに間に合いました。これでひと安心です。カレーに着く頃には日が暮れかけていましたが、フランスに入国して早速安ホテルともB&Bとも分からないようなところにその夜の宿泊場所を確保し、街のレストランで何とか落ち着いた夕食にありつきました。
 意外に大陸までスムーズに来れたので、1日余裕ができ、翌日オランダかベルギーへ行くことにしました。オランダとベルギーは嘗てのスペイン領ネーデルランドで以前から興味があり一度は行ってみたいところでした。高速道路でベルギーに入った頃急に豪雨に遭遇しました。前方が全く見えないような凄い雨量の今でいうゲリラ豪雨でしたので停車せざるを得なくなり、時間が遅れたため必然的に目的地は遠方のオランダではなくベルギーのブラッセルに決まりました。ブラッセルの手前十数キロで安くて良さそうなホテルを見つけ、そこに宿泊することにして荷物を置き、車でブラッセルまで夕食にでかけました。EC本部などを外から観光してから、街中の駐車場に車を止め、フラワーカーペットで有名な市庁舎前広場の周辺に広がるレストラン街に行ってみて、その規模というかレストランの数の多さと人の多さに驚くと同時にこの上なく賑やかで本当に楽しい気分にさせられました。ブラッセル支店の鉄鋼課は永年勤続のベルギー人マネジャーでしたが、およそ半年毎に開催される欧州鉄鋼会議で顔を合わすと、お互いの取引は何もないのに旧宗主国のスペインに興味があるのかいつもニコニコ親しげに話しかけてきて長話をする赤ら顔の陽気で小太りの紳士(おじさん)でした。私にとってベルギーのイメージは彼しかなかったのですが、このレストラン街を見てイメージがぴったり重なりました。因みに、ここでは、殆ど旅を終えた安堵感から日本食が恋しくなり入ったのは日本レストランでした。
 ブラッセルのひと夜が楽しいおまけになりましたが、翌朝、パリに向け帰路を急ぎました。もちろん、パリからマドリッドまでは車を載せる車両つきの夜行列車coche-cama(コチェ・カマ)です。


【ココのつぶやき】

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