Olla aranesa(オジャ・アラネサ、アラン風鍋)

 オジャ・アラネサは「アラン風鍋」という意味の、ピレネー山脈中央付近(Andorraアンドラの西)に位置するカタルニア州Lérida(レリダ)県Valle de Arán(バジェ・デ・アラン、アランの谷)の郷土料理で、ダイナミックなpelota(ペロタ、ボール)と呼ばれる豚挽肉の大きなミートボールで親しまれている鍋料理です。日本の戦国時代に渡来したスペイン人がこのolla(オジャ、鍋)を使った米料理を伝えたことから「オジア」という呼び名の料理が生まれたとう説があります。アラン風鍋にも少し米とパスタが入りとろみと食べ応え感をつけます。
 この料理は、骨のついた鶏肉や牛肉、生ハムの骨をよく煮込んでダシにし、白インゲンなどの豆を煮込み、その次に大切りにしたニンジン、タマネギ、白ネギ、セロリ、キャベツなどの野菜をつっこみ、そして最後に色々な種類のソーセージとベーコンとジャガイモと米と短いパスタにあのペロタと呼ばれる大きなミートボールを入れて煮込んだごちゃまぜ煮物、味は塩味だけで素材の味を生かした田舎風料理ですが、カタルニア地方レリダ県だけでなく広くスペイン全土の家庭料理として親しまれています。
 因みに、私は北スペインの電炉メーカーをアドバイザー氏と訪問中、急遽、バルセロナの電炉メーカーを訪問する必要が生じ、アドバイザー氏も同席したいというので、そのまま彼のベンツで高速を飛ばしバルセロナへ行ったことがありますが、その途中、遅いランチにレリダ市に寄り適当にカタルニアレストランに入りました。スペインではカタルニアは料理が旨いことで定評があり、門構えがまずまずのレストランなら間違いなく旨い料理を出してくれるのでした。注文した料理の前にpan con tomate(パン・コン・トマテ、2010.8.25コスタ・ブラハのリゾートホテル参照)とバターが出され、味わうと単なるバターでなく恐らく特製のおろしニンニク入りマヨネーズが混ぜられたものでこれが飛び切り旨く、アドバイザー氏と私は御代わりまでして夢中で食べた思い出があります。ビールに、ニンニク入りマヨネーズバターをたっぷりつけたパン・コン・トマテがよくあい、料理はそっちのけになりました。その夜、バルセロナで電炉メーカーのキーマンで老練な営業部長とディナーミーティングでしたが、さぞかしニンニクの臭いが不快ではなかったかと思います。

 さて、スペインでは、豚の肉でなく血をタマネギまたは米で固まらせて作るmorcilla(モルシージャ)と呼ばれる真っ黒な色をしたソーセージなど日本では入手が容易でないものが入り、また、本来何時間もかけて作られる料理ですが、ここでは、材料を一部省略し缶入りの豆を使うなどして手軽なアラン風鍋の作り方を紹介します。


《Receta レシピ》
Olla aranesa:
アラン風鍋

1. 鍋に水を入れ骨付き鶏モモ肉を入れて沸騰させ、あとは蓋をして弱火で20分煮る。
2. 豚挽肉に、千切りニンニクをピュアオイルで炒めて冷ましたものと塩・コショウを加え手でよくこね、そのあと牛乳に浸した食パンまたはパン粉と生卵をくわえ再度よくこねボール状にしてピュアオイルを少し入れた中弱火のフライパンで転がしながら表面を焼き固める。
3. 鍋に塩と鶏がらスープを入れて味をつけ、大切りにしたジャガイモ、ニンジン、タマネギ、白ネギ、セロリ、キャベツを鍋に入れて沸騰させ、あとは蓋をして弱火で20分煮る。タマネギは先にピュアオイルで炒めておいてもいい。
4. 鍋に小さめのマカロニと残りご飯、そして生ソーセージは切らずに入れ、缶入り水煮の白インゲン豆を入れ、そして[2]で作ったペロタも入れ沸騰させ、あとは蓋をして弱火で20分煮て出来上がり。具が大き過ぎるときは盛りつけるときまな板にとり適当に包丁で切る。


【ココの世界】


♪ ゆうひがすごくおおきくてまっかにみえたのだけれど、うしろのはいけいのちゅうおう、みえるかな ♪
♪ しゃしんではちいさくしかみえないかも ♪








♪ こうしたほうがよくみえますか ♪
♪ なんちゃって、すぐにとくいのポーズがでちゃうんだけどね ♪









♪ あぁ、もうしずみそうだ ♪













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