Espaguetis de mariscos en la salsa de tomate (トマト味の海産物スパゲティ)

 私は小さいころに食べたピーマンとたまねぎにベーコンが入ったトマトケチャップ味のナポリタンや安い挽肉のミートソーススパゲティのイメージからスパゲッティ嫌いでしたが、オリーブオイルとにんにく味のあさり入りのスパゲッティ・ボンゴーレに出会って以来大のスパゲッティ好きになりました。ですからトマト味のスパゲティは眼中になかったのですが、最初のヨーロッパドライブ旅行で立ち寄ったミラノの海産物レストランで、他のテーブルに運ばれていくスパゲッティは明らかにトマト味の色でありましたが、あさりや海老、イカが美味そうに盛られ、トマト色もケチャップではなく自然のトマトを感じさせ食欲をそそるものでした。私は試しにそのトマト色のスパゲッティを注文したところ、海産物とトマトソースが調和したあまりもの旨さにスパゲッティの新しいジャンルを発見したような感動を受け、このドライブ旅行の大きな思い出の一つとなりました。因みに、もう一つの強烈な思い出はスイスロッシュ社製飲み薬のせいで全身の表皮がなくなりどこの観光名所に行っても歩くときは足の痛さとの戦いだったことです。その後、私の手のひら足のひらに出る症状は、日本から送ってもらったテレビ番組のビデオで紹介された金属アレルギーの症状とまったく同じであることを知り、結婚して間もない若いころ、奥歯の虫歯の治療を保険適用でやってもらい、そのとき虫歯が抜かれてステンレスのブリッジをかぶせられましたが、それが原因に違いないと思い当たりました。そこでマドリッドの歯医者さんにセラミックのブリッジに交換してもらったところ、症状が急速に軽減し、数ヵ月後には発症しなくなりました。鉄とクロームやニッケルなどとの合金であるステンレスは口の中で唾液と常時接触して少しずつ酸化して溶け出し、酸化したクロームやニッケルなどの金属が体内で金属イオンとして小さな異物の核になり、それが体内に蓄積し10年以上の歳月をかけて飽和点に達したため発症したと考えられます。私はアレルギーとは無縁の体質だと思っていたのですが、私の名刺のスペイン語での肩書きがdirector del departamento de metal(金属課長)であったのに金属アレルギーになるとは皮肉なものです。
 余分な説明が入りましたが、その後私はトマト味スパゲッティを研究し、スパゲッティの新しいジャンルとしてトマト味の海産物スパゲティを私のレパートリーに加えました。

《Receta レシピ》
Espaguetis de mariscos en la salsa de tomate:
トマト味の海産物スパゲティ

 あさりは塩水にしばらくつけて砂抜きしてからよく洗っておく。車海老は殻を剥き背綿を取る。イカヤリイカが値段は高いが簡単に皮が剥けやわらかくて旨い(スペインではヤリイカを使う)。内臓をとり背骨を外し、よく洗い、皮を剥き、1cmの輪切りにする。脚は先端を少し切り捨て1本ずつに切り分け、2本の長い脚は2つに切る。スルメイカの場合も同様であるが、身の表側についた透明の内皮も剥けると身がやわらかくなる(ただし、サイズが小さいと内皮を剥き取るのは殆ど不可能)。
 フライパンに多めにバージンオイルを入れ中火で熱し、熱くなったらみじん切りにしたにんにくを入れ黄金色になったところで唐辛子をいれ軽く焼いてからみじん切りにしたたまねぎを入れ黄金色になるまでよく炒める。そして、できるだけよく熟れたトマト(簡単には缶入りのホールトマト)を小さく切って入れ全体を馴染ませながらよく炒める。トマトの形があまり目立たなくなったら白ワインか料理酒と塩を加えよく馴染ませる。トマトの皮が気になる場合は熱湯をかけてトマトの皮を剥いてから調理する。
 大きな鍋に十分な量の水と塩をいれて熱し沸騰してからスパゲッティ麺(デュラム100%の太めのもの)を入れ、アルデンテに茹で終ったら麺の水を切り、鍋にバージンオイルを少し入れ互いにくっつかないよう麺の表面をオイルで覆う。
 上記のトマトソースができたらやや強火にしてあさりを入れ口が開いたら車海老、イカの順に入れ強火でさっと火を通してから麺を入れ全体を馴染ませたら火を切る。最後に、スイートバジルを千切ってふりかけ料理箸で軽く混ぜる。
 尚、たまねぎで甘味、トマトで酸味がでるので好みに応じバランス良い配分をする。


♪ ビションマークをクリックしてね! ♪
にほんブログ村 犬ブログ ビションフリーゼへ
にほんブログ村

♪ しんこうふとうでとくいのかっこうしたらおおぜいにかわいがられたよ ♪