「白ワインは女・子供が飲むもの!?」

 フランス風には、あるいは日本ではと言った方がいいか、よく、「魚料理には白ワイン、肉料理には赤ワイン」、と言われています。しかし、スペインでは、仕事の関係上たくさんのスペイン企業の人たちやamigosと数え切れないほどに招待したりされたりで食事をともにしましたが、machos(男子)が白ワインを飲むのを見たことがありません。いつも決まって必ず赤ワインでした。夏の暑い時期に、最初に冷やしたロゼを少し飲むことは稀にありましたが、これも食事とともに赤ワインを飲む前にaperitivo(食欲増進の食前酒)として飲む冷たいビールなどの代替品のような扱いでした。スペインで夏場によく飲まれる、若い安価な赤ワインにオレンジ、りんご、レモンなどの果物と砂糖を入れ冷やして飲むSangría(「血」に由来する意味を持つソフトな飲み物)も同様でした。白が一般的なスパークリングワインのcava(フランスのシャンパンに相当)も冷やして食前に少し飲むものです。バブル期のスペインで不動産関係の仕事を担当しているとポテンシャルな投資家と見られて食事つきの国際的な会合や視察会に招待されることがよくありました。そんな時は、ドイツなど白ワインしか採れない北部ヨーロッパからの出席者が多かったせいか、あまりコストを掛けていないようなフルコースで赤ワインの前に白ワインが出されることがありました。しかし、味がわかるスペイン人machosは必ず白はパスしていました。

 即ち、男子たるものの辞書には「食事に白ワイン」はないのです。誰が言ったか、「白ワインは女・子供が飲むもの」。私も同じことを唱えてスペイン駐在から帰国後は周りの人たち全員に赤ワインを飲むことを強要してきました。先日、酒類があまり飲めなかった会社関係の後輩が彼の後輩たちに同じことを言ってる場面に出くわした時は驚きましたが。


  
♪ ボク、白ワインも飲まないよ ♪


2010.8.4日本大通りグーツ前

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