2012年問題 その1 太陽黒点の異常な動き

 マグニチュード9.0という驚異的な東北太平洋地震が現実に発生し、また、福島第一原発事故放射線被害が広く心配されるようになったことで、改めてローレンス・E・ジェセフ氏の著作「2012地球大異変―科学が予言する文明の終焉」(日本放送出版協会発行)を想い起こしました。
 ローレンス・E・ジェセフ氏は1954年米国コネチカット州生まれで、科学、自然、政治、ビジネスの分野で活躍したジャーナリスト、2012年問題について、できるだけ客観的、科学的に伝えようとして、逆にその脱線気味で回りくどい言い回しが「2012地球大異変」を幾分読みにくくしていますが、世界中を駆け巡り各分野における一流の科学者などとのインタビューを紹介しながら、よくあるまやかしの予言物として安易に放置できない、重大な危険の可能性を訴えています。
 1999年に地球が滅亡すると解釈したノストラダムス予言は、単純な1000年期末法的発想で無理なこじつけがあったし、アメリカ映画「2012」も単なるSF的なストーリーでした。しかし、ジョセフ氏の「2012地球大異変」はいくつかの気になる科学的事象に言及していて、書いてあることに嘘や歪めた誇張がないのであれば、古代マヤ族が、「世界が終わり新しい時代が誕生すると予言する2012年12月21日」は、太陽と地球の位置関係が特別な日の冬至であることから、大きな異変の可能性が心配になります。
 太陽の黒点はおよそ11年周期で極大期を迎え、黒点が多く現れ大きな爆発が観測されるときは太陽の活動が活発とされますが、次の極大期は2012-13年です。ところが、その直前の極小期2006-7年に近い2005年の1月20日に起きた黒点の爆発は衝撃的なほどに巨大で、爆発の衝撃波は陽子を中心としたさまざまな粒子を加速、陽子嵐を引き起こしますが、これが通常の50倍の速度、光速の4分の1という途轍もない速さにて僅か30分で地球に到達するというものでした。そして、9月7日から13日には黒点の爆発が最高潮に達し、これまでの記録を更新する荒れ狂った一週間となりました。地球に激しく打ちつける放射線の嵐を吹きだし地球の昼間側で多くの短波、ラジオバンド、アマチュア無線などを妨害しました。極小期に近い時期にこうした現象が発生したことが驚くべきことでした。
 ドイツのマックス・プランク研究所太陽系調査部門のサミ・ソランキ氏は、太陽の活動が例外的なほど、そして恐らく問題を起こしかねないほど活発であるという考えを科学界で主唱する一人です。彼は、「1940年以降太陽は過去にくらべて多くの黒点を出現させているだけでなく爆発の回数も増えていて、過去1万1千年間のどの時代よりも活発に活動している」とネイチャー誌に発表していますが、1万1千年前は何億年にもわたり幾度も地球を冷やしてきた多数の氷河期の最後であり、しかも最大規模の気候変動が起こった時期です。氷河期からの温暖化の過程は通常何百年何千年もかけてゆっくり進行するものと考えられてきましたが、ペンシルバニア州立大学のリチャード・アリー氏は、グリーンランドから採取した氷床コアが、最終氷河期の終わりが「ものの3年で地球全体が急激に温暖化した」ことを示していると主張しています。
 もし、太陽の異常なほどの活発な活動などにより、2012年にかけてそのような急激な気候変動が起こったならば、地球上に60億人以上の人類が暮らしている現在、人類史上いまだかつてない悲惨な結果をもたらすことが想像されます。
 しかし、その後の太陽黒点の活動は予想外の動きを示し、2006年以降低調で、2008年8月には黒点がすべて消滅するという逆の異常な動きとなりました。現在は、2012-3年極大期の前年であるにも拘わらず非常に低調で、地球温暖化でなく地球寒冷化を唱える科学者もでてきている状況です。このことは何を意味するのでしょう。極小期に近い2005年に太陽黒点の活動が異常なほど活発になったことからその延長で極大期の2012年に向け太陽黒点の活動が危険なレベルに活発化するのではと心配されたのですが、現在の低調な活動は単に取り越し苦労であったことを意味するのか、それとも、周期の異常は何か途轍もない異変の前触れなのか。

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