全国原発の安全対策

 今朝の朝日新聞に全国原発の安全対策についての調査結果の記事が掲載されていました。今回の大津波で問題となった、(1)非常用電源の設置場所と(2)冷却用海水ポンプの防水対策の状況をまとめたものです。
 これを見ると、福島第一原発の問題点が一目瞭然です。というのは、東電の3つの原発の中で、あとから建設された福島第二と柏崎刈羽は、(1)非常用電源の設置場所と(2)冷却用海水ポンプの放水対策がいずれも完全だったのに対し、福島第一はどちらも未対策だったのです。
 通常の工場設備などの場合は、古い設備は最新鋭の設備に対し見劣りがするのが普通で、これは生産性の問題でしかありません。しかしながら、最高度の安全対策が絶対条件の原発については、安全性の問題を認識してコストが高くついてもより厳重な安全対策が新しい原発で採用されているのに、古い原発の安全対策がそのまま放置されてきたことは許されるものではありません。
 福島第一の非常用電源は、防水対策がないタービン建屋に設置され、密閉度が高い原子炉建屋は小さくてスペースがなくそのまま放置されてきたとのことですが、何らかの形で非常用電源の防水対策が採られるべきであるし、できなければ建て替えられるべきものです。海水ポンプの防水対策はあとからでも比較的容易にできるものですが、これをやることは安全対策の不備を認めたことになるので非常用電源とセットでないと手がつけられなかったのでしょう。ここに官僚的な不作為の罪のにおいがします。
 大津波の心配が特に深刻な太平洋側立地でどちらも未対策だったのは何と福島第一だけですが、いずれにせよ片方だけでは不完全で片手落ちですし、全国の原発で早急に強固な安全対策が実施されることが望まれます。

【ココのつぶやき】 

♪ きのうの強風でさくらの花がいっぱい散り、葉も目立つようになりました ♪
♪ 日本の原発の安全対策にもほころびが目立ち始めました ♪


♪ 天気も曇り空で、なんだか寂しいです ♪

♪ アマポーラ(けしの花)が汽車道の並木の根元に一輪、寂しく、しかし、強風に揺れながらも力強く咲いていました ♪

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