福島第一原発事故 安全対策を阻むもの


 福島第一原発の安全対策に対する不備について様々な報道がなされています。福島第一と第二を比較しただけでも、後から建設された第二はより高い安全設計となっていて今回の大地震・大津波で明暗を分けました。具体的には、非常用ディーゼル発電機と変圧器などの電源装置を第一はタービン建屋内に置き冠水して全滅したのに対し、第二では機密性が高い原子炉建屋内にあったので機能が維持されました。また、冷却用の海水を汲み上げるポンプが第一ではむき出し状態で全滅、第二ではポンプ建屋内に置かれ1基は機能が保たれ、その結果、第二の原子炉冷却システムは維持されたのです。
 原子炉自体の欠陥についても、3月29日配信の週間朝日によると、福島第一原発1〜5号機で使用されているマークI型原子炉の原設計者である元GE技術者デール・ブライデンボー氏は、マークI型原子炉は大規模災害に耐える設計でないとしてGEを退職し米原子力規制委員会と共同で製造中止を訴えてきたということです。冷却システムがギリギリの容量しかなく電力供給が途絶え冷却システムが止まると爆発を起こす危険や、使用済み燃料棒プールも最新型のように自然に冷やされるタイプでなく電気が止まるとすぐに温度が上がってしまう危険があることなどを指摘しています。
 http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/asahi-20110329-02/1.htm
 元バブコック日立の技術者で福島第一原発4号機圧力容器などの設計に関わった田中三彦氏も、格納容器の容積が圧力抑制室も含めマークIII型の3分の1程度と非常に小さく、炉心部冷却ができなくなると圧力が高まり破裂する危険があることを指摘しています。後付けで格納容器に「ガス放出弁」が取り付けられましたが、これはブライデンボー氏が会社人生をかけてまで訴えたことの一つでした。田中氏は、圧力容器に付属する再循環ポンプが重さ数十トンもあるのに支えが不安定で大地震があると再循環系配管が壊れ冷却材が格納容器に噴出す危険も指摘しています。最新型では再循環ポンプは圧力容器内部にあるのに古いタイプでは外部に取り付けられているようです。
 いま、まさに格納容器を水素爆発から守るため1号機から順に内部圧力に注意しながら窒素注入が慎重に実施されており、2号機では格納容器が圧力抑制室接続部付近の損傷の可能性が指摘されている状況で最後の砦と言われる格納容器に対する不安がありますが、元々容積が小さすぎて破裂しやすいことや再循環系配管が壊れやすい欠陥があるなら不安は更に高まります。
 つまり、新しくなるほど安全性の高い設計となっているのに、古い原発では義務付けられない限り安全性が殆ど置き去りにされてきたようです。このとき、安全対策を阻んだのは、もちろんコストや経済性の問題は大きいのですが、「後から直すと当初の対策が甘かったと指摘を受ける」ことが改修や補強の決断を退けたといわれています。これはまさに人災です。安全対策を電力会社に義務付ける立場の原子力安全委員会原子力安全・保安院などの、やるべき仕事をしない役人体質はいつも問題です。
 設計者が40年とした耐用年数が60年に延長され、福島第一原発1号機は昨年試運転から40年を迎えましたが、充分な安全対策が採られないまま運転が継続されてきたのは残念なことです。

【ココのつぶやき】 

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