福島第一原発事故 低レベル液体放射性廃棄物処理施設「すずらん」丸

 1990年代にロシアの退役原子力潜水艦の解体で発生する放射性物質日本海への投棄が大きな国際問題となり、それを防ぐためわが国の協力により建設され2001年にロシア政府に引き渡された船型の低レベル液体放射性廃棄物処理施設「すずらん」がウラジオストク近郊の造船所から10年振りに日本(福島原発)へ戻ってくることになりそうです。低レベル液体放射性廃棄物処理施設というので2号機から流出しているような高レベル放射性物質を含む水の処理に有効かどうか分かりませんが、年間処理能力7,000トンあり有力な助っ人になるはずです。
 東電は高濃度汚染水の保管場所確保のため、集中廃棄物処理施設などにある低レベル汚染水合計11,500トンの海への放出承認を取り付け放出を開始しました。これで2号機ピットからの高濃度汚染水の流出防止策に本腰が入ることと思われます。低レベル汚染水放出は放射性ヨウ素濃度が2号機ピットからの汚染水の百万分の1ですからこの際やむを得ない措置でしょう。
 もどかしいのは、ポンプの数、能力など機器の問題なのか作業員が足りないせいか分かりませんが、原子炉圧力容器から高濃度汚染水が漏れ出し溢れ続けているのに汚染水の移送がイタチごっこのように遅々として進まないことです。問題の根元を断つには原子炉の冷却装置を復旧させないといけませんが、その作業を進めるためのタービン建屋からの汚染水除去がなかなか進展せず作業に入れない状態です。

【ココのつぶやき】 

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