福島第一原発事故 − タービン建屋の溜り水

 昨日、2号機タービン建屋地下1階の溜り水に通常運転時原子炉内冷却水の1千万倍の放射性物質が検出されたとの報道があり、また、その溜り水表面から計器の上限を超えて計測できないほどの強い放射線がでているとの発表があり非常に驚きました。これでは辺り一帯は人が近づけない状態になり作業が長期間放置されて燃料棒がメルトダウンするという最悪の事態の可能性を連想しましたが、放射性物質の量は計測間違いでその100分の1と訂正されました。それでも10万倍で、1号機と3号機溜り水の10倍もあり、また、放射線量は計器の目盛以上の水準で非常に危険な状態にあることに変わりはありません。
 幸い、放射線量が高いのは建物内部だけなので、建物外部の作業は継続する一方、2号機についても溜り水をなんとか排水する作業を進める方向です。
 タービン建屋溜り水の発生源や漏水の経路は未だ不明ですが、2号機についてはドーナツ型の圧力抑制室接続部に損傷の可能性がある格納容器から漏出したものとの見方のようです。原子炉建屋とタービン建屋は配管類でつながっていますが、運転休止中で配管は閉鎖されており、また、原子炉内部への注水がない4号機でもタービン建屋地下1階に溜り水があることから、原子炉からの配管を通ってタービン建屋に漏水したというより、原子炉建屋内部で漏水あるいは溢れた水がタービン建屋に漏れ出る構造になっている可能性があります。
 タービン建屋溜り水の放射性物質濃度は、4号機が1号機、3号機の10倍、2号機が更にその10倍となっています。運転中だった原子炉で停電による冷却装置停止から圧力容器内部で燃料棒が露出して損傷、大量の放射性物質と水素が発生、圧力上昇を抑えるため格納容器からガス抜きをした結果、水素爆発が起きると同時に原子炉建屋内部が放射性物質で汚染され、1号機は少量、3号機は大量の使用済み燃料棒プールへの放水により放射性物質が水に溶けて隣のタービン建屋地下へ流れ込み、2号機は圧力抑制室接続部付近から漏れ出た放射性物質が、使用済み燃料プールから溢れ出ている水に溶けてタービン建屋地下へ流れ込み、4号機は放水により使用済み燃料棒プールからあふれ出た水そのものがタービン建屋地下へ流れ込んだと考えられないでしょうか。外部ポンプによる注水継続中の2号機使用済み燃料棒プールは計測器の回復により水が溢れ出ている状態が確認されたとのことです。4号機プールには使用済みでなく一時停止中の燃料棒もあり、それらが一時水面から露出して損傷し一定量放射性物質が放出された可能性があります。
 この推察が正しいとすると、やはり一番心配なのは2号機格納容器の圧力抑制室接続部付近の損傷の程度です。また、これ以上の溜り水の量を増やさないためには、特に、2号機と3号機の使用済み燃料棒プールの冷却装置稼動で冷却水循環を復旧させなければなりません。


《ペットの義援金サイトです》

http://www.jpc.or.jp/saigai/pc_gienkin.html


【ココのつぶやき】 

♪ 帆船日本丸横の芝生、キレイと思っていたのですが補修中になりました、でも、これ震災と関係ありません ♪

♪ 帆船日本丸を浮かべてあるドックの橋の付け根はこんな状態です、片側だけ通れるようになったのですが ♪

♪ 新港パークへの国際橋下からの通路は全面通行止めになったままです、ひび割れがいっぱいありましたね ♪

♪ これも震災の影響です、カーチスが3月末で閉店、オープンテラスも閉鎖ですね、中古車は売れないのかな ♪

♪ 世界最大級って言ってたのに、あんなにあった車が全部なくなりました ♪

♪ 道路わきにも地震の小さな爪あと、隙間ができちゃいました、地震はいやです ♪

♪ 下のビションフリーゼマークをクリックしてね! ♪
にほんブログ村 犬ブログ ビションフリーゼへ
にほんブログ村