福島第一原発事故 − 漏水はどこから?

 高濃度放射性物質を含む海水が3号機タービン建屋だけでなく1号機と2号機のタービン建屋からも検出され、4号機でも放射線量については未発表なるも同じくタービン建屋で最大水深0.8メートルの浸水が報告されています。3号機タービン建屋には津波被害の後も浸水がなかったことから4号機タービン建屋もそうだったとすると、原子炉が停止していた4号機にも浸水があるということは原子炉建屋の水が原子炉からの配管ルート以外でもタービン建屋に進入する可能性を示唆しています。
 他のタービン建屋浸水の最大水深は1号機0.4メートル、2号機1メートル、3号機は一番深く1.5メートルもあります。もし、4号機タービン建屋に溜まった水の放射性物質の濃度が他と同程度に高いのであれば、漏水は原子炉本体でなく使用済み燃料棒プールからの可能性が高まります。この場合の方が対処しやすいので少し安心ですが、4号機プールには使用済みだけでなく一時停止した燃料棒も大量に保管されているのでそれが損傷したときの放射性物質の放出量は他のプール以上に大きくなることも考えられます。
 現状、原子炉本体に直結する配管からの漏水の可能性が最も高いと考えられているようですが、中央制御室の計器が稼動すれば漏出場所の特定が容易になるとのことなので一刻も早い濾水箇所の究明と修復が求められます。第一原発放水口付近で25日朝に採取した海水から安全基準の1520倍もの放射性物質が検出され、21日午後の数値の10倍に跳ね上がったということで、これはごく最近に事態が悪化する何かが発生した可能性を示唆するもので心配です。
 一方、原子炉本体に直結する配管類は非常に高度な耐震設計となっているので地震による損傷やその結果としての漏水は考えられないとする専門家もおり、また、原子炉格納容器本体とドーナツ状の圧力抑制室をつなぐ接続部が弱いと以前から指摘されていて、もし、その部分が破損して漏水しているなら、現段階では放射線量が高いのでそこを修復して水漏れを防ぐことは不可能という意見もあり、これまた非常に心配なことです。

【ココのつぶやき】 

♪ 良くなってきていると思っていたのに、そうでもないことも起こっているようで心配状態は続きます ♪

♪ 下のビションフリーゼマークをクリックしてね! ♪
にほんブログ村 犬ブログ ビションフリーゼへ
にほんブログ村