福島第一原発事故 − 原子炉本体・格納容器の圧力上昇問題が再燃

 3号機の原子炉本体を被い囲む格納容器の内部圧力が上昇し、圧力抑制室内の水を経由して、あるいは、圧力抑制室内の水が満杯の場合は直接外部へ放射性よう素をふくむ気体を放出して減圧しなければならない事態が再発しました。特に、直接放出がなされると周囲の放射線濃度が大きく上昇することになります。これは震災直後にも直面した問題で、電源喪失による原子炉冷却装置の停止やそれに代わる非常用ディーゼルエンジン注水ポンプの能力不足・一時停止による原子炉内部の水位低下で燃料棒が加熱し炉内圧力が急上昇したことによるものでした。
 外部への気体放出を行うと放射線量が上昇するので、電気系統の回復作業や使用済み燃料棒プールへの放水作業をしばらく停止せざるを得なくなりますが、幸い格納容器の内部圧力が安定したので放出は当面見送りとなりました。東電の発表によると、3号機原子炉内部への注水を強化したため一時的に炉内圧力が上昇しその結果格納容器の内部圧力が上昇したけれどその後下降傾向を示し安定化したとのことでした。2気圧以下から一時3.4気圧まで上昇したとのことですが、3センチの鋼鉄でできた頑丈な格納容器ですから素人的には心配するようなレベルでないように思えます。むしろ、格納容器の破損の心配というより炉内圧力の上昇で注水ポンプが注水できない状態になることが問題でしょう。
 一方、発熱量が3号機の10倍もあり、現状、より緊急性があると思われる4号機使用済み燃料棒プールに対する放水について、今日、午前中、ハイパーレスキュー隊ではなく自衛隊が東電の1台を加え計11台で僅か90トンの放水を実施したとのことですが、何故、ハイパーレスキュー隊が4号機にも連続放水で大量の放水を行わないのか不可解です。ハイパーレスキュー隊は今夕にも再び3号機に向けて連続放水を行うようですが、2000トン以上の放水が実施された3号機が依然として4号機より緊急性がある事態というのであれば、それはそれで心配なことです。
 自衛隊が今夕2回目の4号機に対する放水を実行し、ハイパーレスキュー隊の3号機に対する放水を遅らせたとの話もあり、どうなっているのでしょう。一旦3号機向けに設置した特殊消防車をそのままの位置でもう少し3号機向けに使用すべきで、4号機は時間的にもまだ余裕があるとの判断ならいいのですが、万一、東京消防庁自衛隊に遠慮して最適最善最優先の行動がとれないような状況があるなら政府も含めた緊張感の甚大な欠如であり、危機的状況打開の大きな妨げになるでしょう。

【ココのつぶやき】

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♪ なになに、格納容器の圧力安定で放出見送り、作業が可能ですか、ほっ ♪

♪ まだまだ、テレビのニュースから目が離せないですね ♪

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