福島第一原発事故 − 自衛隊放水車が郡山駐屯地に退去し政府の指示待ち？？

　今朝のテレビ報道によると、自衛隊の放水車が１回の放水を実施しただけで最寄りの基地まで退去し政府の指示待ちとのことで驚いています。当初は連続放水態勢を計画していたのではありませんか。ヘリも同様のようです。一方、東京消防庁には高層ビル火災用の特殊放水車があり出動を準備中とのことです。もっと早く行動できなかったのでしょうか。
　この事態でも、隊員の安全第一ということで政府からも隊長からも指示がでないのでしょうか。東電による電気系統の回復を待っているとしたら、まだ、２号機の電源が回復するかどうかの段階で、その他の原子炉は水素爆発の影響を大きく受けているので電源が回復してもモーターやポンプが稼動するか一層不明ですし、すべての電源回復には時間の問題もあるのです。その間刻一刻と、空気中に露出している燃料棒の損傷はどんどん進み放射線の放出が増加する大きなリスクがあります。放射線量が一定のレベルを超えれば人は全く近づくことができないので原発全体が制御不能に陥るという、そのリスクが目前に迫っている状況ではないのでしょうか。
　東電の作業員は危険な作業環境の中懸命に電源の回復と原子炉への注水作業を行っています。この段階に至っても、東電の作業員と国家の安全を担う自衛隊の隊員が同列にすらならないのでしょうか。事故の責任は東電だからと東電の従業員が危険な作業をするのを容認しながら、刻一刻と途方もないリスクが高まるこの未曾有の国難に際し必要なレベルでの自衛隊投入に躊躇するのは国家の危機対応としてどうなのでしょう。
　太平洋を挟むとはいえ日本の西側にある米国での不安が高まっていて、オバマ大統領が日本の危機対応に苛立ち、日本政府が外圧によるしか必要な行動がとれないようなことになったら恥ずかしいことです。

【ココのつぶやき】

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