横浜旧市街の三塔物語 − その２、クイーンの塔

　みなと大通と海岸通の交差点にある横浜税関、クイーンの塔は１９３４年竣工の歴史的建造物ですが、２００３年に保存改修・増築工事が完成し現在の形となっています。増改築後の述床面積１６，０４９㎡、保存改修部：ＳＲＣ造地上５階＋塔屋、増築部Ｓ造（一部ＳＲＣ造）地上７階建てです。そして、塔の高さは５１メートルありますが、神奈川県庁のキングの塔が４９メートルです。クイーンの塔は設計段階では４７メートルだったのですが、当時の税関長の「日本の表玄関たる国際港横浜の税関庁舎だから横浜で一番高くすべき」との一声で４メートル高くなったようです。当時高層建築といえばキングの塔とジャックの塔ぐらいなもので、一気に横浜で最も高い塔が誕生しました。地方政府に対する中央政府というプライドもあったと思われます。ちょっと気位の高いクイーンですね。
　当時の税関長が威張っただけあり、横浜税関というのは関東・南東北を管轄する大きな税関で、東京港の発展により１９５３年に東京税関を分離し、現在、関東・南東北の都県で東京税関が管轄する以外の太平洋側の地域、宮城県、福島県、茨城県、栃木県、千葉県（東京税関管轄地区以外）と神奈川県を管轄しています。
　さて、うちのココ今日はうまくガイドできるでしょうか。地面にうつ伏せになり両手足を前後に伸ばす動作の意味が最近になってやっとわかりました。通行人の注意を引く目的かとも思っていましたが、要するに、だだをこねているのです。最近、芝生の上での駆けっこが大好きで、もっと駆けっこしたくて帰りたくないので、やたらあのだだっこスタイルがでます。

【ココのつぶやき】

♪　ココですが、すぐにガイドにいきます、もっとかけっこしたいきもちのせいりちゅうです　♪

♪　はーい、やっぱ、「クイーンの塔」のぜんけいなら、ここ「象の鼻パーク」からがさいこうです　♪

♪　ここも「象の鼻パーク」からですよ、カフェのまえあたり、プロムナードもみえますね　♪

♪ 「資料展示室」がむりょうでみれますよ、ここがいりぐちです　♪

♪　「資料展示室」いりぐちのすぐよこにおおきな「カスタムくん」がたってます　♪

♪　「カスタムくん」はぜいかんのイメージキャラクターですが、みえますか、こんなぬいぐるみもありますよ　♪

♪　ほらっ、こんなのです　♪

♪　「横浜税関」のかんかつはんいがひろいので、たこあしのようにぜいかんオフィスがあります、これもそのひとつです　♪

♪　「クイーンの塔」がはやくもライトアップされていますね、じつは、このひだりのたてものもぜいかんオフィスです　♪

♪　はーい、さいごは「万国橋」のうえからとりました、ボクのあたまのうえの、ずっとさきが「クイーンの塔」ですよ　♪

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