おいしいお好み焼きの作り方

 私がまだ子供の頃、大阪市内の私の小学校に郊外から越境入学で通っていた友達の家に遊びに行ったとき、その場所は堺市かその近郊でしたが、そこでは「お好み焼き」のことを「洋食」と呼んでいるのに驚きました。大阪ではだれでも知っている「お好み焼き」のことでしたから。それでも、子供心なりに、なるほど、キャベツ、豚肉、卵、メリケン粉(小麦粉)など材料を見ると和風ではなく外国料理だと納得したものです。その頃は進駐軍アメリカ兵がどこにでもいた時代ですから、私は単純にアメリカの料理を大阪人がアレンジしたものと理解しました。
 大学に入りスペイン語を専攻することになり、トルティージャというスペイン料理を知り、その基本形はジャガイモが入った卵焼きなるも、ほうれん草が入ったり、海老やイカが入ったり、好みに応じて色々な種類があるというので、もしかしたらお好み焼きの起源は戦国時代にスペイン人が伝えたトルティージャではないかと考えました。戦後間もない頃に大阪であんなに普及していたのでアメリカ料理を起源とするには無理がありました。戦国時代、南蛮人がたむろしていたのは堺で、そこでは「洋食」として伝わるも、その隣の大阪人は適当に都合よくアレンジして「お好み焼き」に仕上げてしまったのだと勝手な解釈をしたのです。
 その真偽は別として、私にはお好み焼きがスペイン料理のイメージだったのですが、本当にうまいと思ったお好み焼きの材料の決め手となったのは皮肉にも和風なイメージのヤマイモでした。ヤマイモが入ることで小麦粉の食感からしっとりとした深みのある味わいの最高のハーモニーが出現するのです。それだけではなく、ヤマイモのねばりけのお蔭で、フライパンの上で半焼けの状態でも容易に空転で裏返すことができるようになります。是非、これで試してみて下さい。いい練習になります。

《Receta レシピ》
Tortilla japonesa(トルティージャ・ハポネサ、お好み焼き):

1. 準備
(1) キャベツは水洗いして千切りする
(2) ヤマイモは皮をむき、おろし器でおろして置く
(3) ヤリイカスルメイカでも可)は内臓を外し皮をとり、胴部分を輪切りにする
(4) 冷凍海老は解凍して殻をむいておく
2. ボールで多めに塩を入れてよく混ぜた小麦粉に、塩を振ったヤリイカと海老に別々に入れて小麦粉をからませ、別途料理皿に取っておく。そのあと、小麦粉に卵を入れてかき混ぜ、少し水を加えてよくかき混ぜおろしたヤマイモより少し濃い程度の粘度にしてヤマイモを加え更によくかき混ぜる。硬そうだと思うときは卵を追加して軟らかくする。
3. ボールの小麦粉・ヤマイモにキャベツを入れてよくかき混ぜもう一つのボールに半分移す。一つにはヤリイカを、もう一つには海老を入れよくかき混ぜて馴染ませる。
4. フライパンを中火よりやや弱めで熱しお好み焼きの大きさに薄切りの豚ロースを敷き詰め、時間を置かずにヤリイカのボールあるいは海老のボールの中身を豚ロースの上にまぶせ2センチ厚程度に広げる。
5. 1〜2分程度置いてからフライパンを前後左右に振り、あるいは回して、滑りをよくしてから空転させて裏返す。中が焼きあがるまで何度か空転を繰り返す。空転ができない場合は、一旦平らな料理皿に横滑りで移し乗せてからフライパンを上から被せるようにして裏返す。
6. 焼きあがったら豚ロースの面を上に平皿にとり、全面にとんかつソースを塗り鰹節を振りその上に青海苔を振る。好みに応じマヨネーズを走らせる。

【ココのつぶやき】

♪ きょうから、「山下公園」はアスファルトげんきん、ここはしばふのうえです、あんよきれいでしょ ♪

♪ ここもしばふ、うしろはベイブリッジがみえるんですが、うつりわるいですね ♪

♪ くらくなっちゃったから、へへっ、いつもの「象の鼻パーク」のライトのしたです、ここもアスファルトフリーです ♪

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