ゲルマン民族の西欧文明による世界支配

 スペインのフェリーペ2世がリードしたローマ教皇艦隊が1571年にレパント沖でイスラム艦隊を破り地中海の制海権を確保して、このときから西欧文明による世界支配が始まり現在に至っていますが、この西欧文明とはどんな民族によるものなのか考えてみたいと思います。
 スペイン→オランダ→イギリス→アメリカと流れる覇権国の支配層はスペインが西ゴート族、オランダがフランク族、イギリスとアメリカがアングロ・サクソン族でこれらは何れもゲルマン民族です。
 また、フランク族のクローヴィス1世が481年フランク族を統一してメロヴィング朝フランク王国を設立し、その後751年カロリング王朝を開いたピピン3世の息子カール大帝(シュルルマーニュ)が略ドイツ、フランス、イタリアを含む領域まで支配を拡大しそれら諸国の礎となったことから、ドイツ、フランス、イタリアも含めた西欧の支配者はやはりゲルマン民族ということが分かります。
 一方、言語で民族を分類するとき、世界の三大語族として、
[1]ウラル・アルタイ語族
[2]アフロ・アジア語族
[3]インド・ヨーロッパ語族
があります。日本人、朝鮮人、モンゴル人やトルコ人、そしてフィンランド人(ウラル語族)などが属する「ウラル・アルタイ語族」、ユダヤ人やアラブ人のセム語派やエジプト人北アフリカ人のハム語派が属する「アフロ・アジア語族」、そして「インド・ヨーロッパ語族」です。
 この「インド・ヨーロッパ語族」は、ユーラシア大陸の中央から西側で歴史上重要な役割を演じてきた主要な民族を含みます。アジア側ではペルシャ人やクルド人のイラン語派やサンスクリット語ヒンドゥーウルドゥー語を話すインド語派があり、ヨーロッパ側では、ヨーロッパの主要な先住民族ケルト人やガリア人のケルト語派古代ギリシア人や古代マケドニア人のギリシア語派、ローマ帝国のラテン人やラテン語から派生したロマンス諸語を話すイタリック語派、バルト語派、スラブ語派があり、そして重要なゲルマン語派もインド・ヨーロッパ語族です。
 ここで、イタリック語派のロマンス諸語のなかに古代ローマ文明の影響を強く受けたスペイン語ポルトガル語、フランス語、イタリア語などが含まれますが、ゲルマン民族の一部族のフランク族がフランス、イタリア、ドイツを、西ゴート族がスペイン・ポルトガルを率いて現在の国家の礎が成立している歴史から、古代ローマ文明の影響度に差はあれ何れも広義のゲルマン民族の国家とみていいと考えます。因みに、英語でも、イングランドが1066年にノルマンディー公に征服されノルマン王朝の間は支配層の公用語がフランス語となった経緯があるとはいえ、ラテン語由来の語彙が60パーセントもあるといわれています。
 つまり、インド・ヨーロッパ語族のゲルマン語派とイタリック語派で構成され、ゲルマン民族により支配されてきた西欧諸国が世界文明を支配しているということです。また、ゲルマン民族の中でも、その年代順に西ゴート族よりフランク族フランク族よりアングロ・サクソン族の文化・文明による世界支配が大きいと言えます。



【ココのつぶやき】

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