スカウトのハイキングで朝鮮風焼肉

 私たち夫婦はどちらもボーイスカウトガールスカウトに興味があったのですが家庭の事情でその経験がなく、マドリッドでスカウトがあれば子供たちを入れてあげたいと探してみました。
 嬉しいことにありました、マドリッドにもスカウトがあったのです。そして、早速入隊させました。日ごろは市内の公園などでの活動でしたが、あるとき男女両方そろって保護者もいっしょに郊外の山へハイキングする企てがあり、各家庭はそれぞれ自慢料理のお弁当を多めに作り持参することになりました。お弁当のコンテストがあるというのです。
 週末には郊外の山やおたまじゃくしがいた池によくバーベキューやハイキングに車で出かけましたが、そんな時はいつも私がバーベキューの材料の準備から焼くまで、あるいはお弁当をつくる担当でしたので、このときも自然と私が作ることになりました。丁度そのときはSánchez Romeroで薄切り牛肉を仕入れたばかりで4キロ程冷凍庫に在庫がありました。この薄切り牛肉を使ってスペイン人に受けるものは何かと考え思いついたのが朝鮮風焼肉でした。そして何と20家族くらいいた中で第1位に選ばれたのでした。

《Receta レシピ》
Carne de “wagyu” a la plancha en la salsa coreana:
和牛の朝鮮風鉄板焼き:
 上質のカルビ牛肉で作るとより旨いが、簡単にはアメリカ牛やオージービーフのロースでもよく、ここでは少し霜降りが入った和牛を想定した。
 薄切り肉を10センチ幅程度に切り、砂糖をまぶして全体に馴染ませ、にんにくとたまねぎのみじん切りと白ごまをいれ軽くかき混ぜる。更に、細かく刻んだネギ(小ネギまたはワケギ)をいれ、醤油を適量加え、料理酒とごま油を少量加えて軽くかき混ぜ、ピュアオイルを敷いた中火のフライパンで焼く。にんにくのにおいが気になる場合は、にんにくは別にしてフライパンで先に色がつくまで中火で焼きその上に調合した肉を入れる。砂糖と醤油の割合は好みによるが、この料理が旨いかまずいかは砂糖と醤油の比率によるところが大きい。自信がない場合は、砂糖は醤油に溶かしその味を確認して調合肉に加えてもよい。少し甘めにするのがポイント。