リビア − カダフィ支配の終焉

 昨年9月29日の記事で、「地中海の南岸 − 北アフリカリビアという国」について書きましたが、いま正にカダフィ大佐が41年間も独裁的に支配してきたリビアの体制がいよいよ崩壊寸前の状況です。日本ではあまり馴染みのない国ですが、私のスペインでの鉄鋼取引の画期的なスタートとなったこの国の動向はいまでも気になるところです。
 チュニジアから始まった革命の動きがエジプトのムバラク政権を崩壊させ、非民主的な中東諸国に革命のドミノ現象を引き起こしています。リビア原油の埋蔵量が世界第9位ということもあり原油価格が急騰、ニューヨークのWTIが昨夜2年4ヶ月ぶりに一時100ドルを越えました。
 私が直接知り合ったリビア人は4人だけで、いずれも建設資材買付公団に属するひとたちでしたが、一人は購買のマネジャー、イスラムの規律を身につけ酒類は一切飲まず仕事をテキパキこなすテクノラート風で、こういう人たちが国家を支えているとの印象を受けました。一方、製品のチェックにきた3人の検査員は、スペインに1週間近くいて仕事は殆どせずマドリッドの高級ホテルの部屋で酒浸り、女性も連れ込んでいるようでした。いかにもリビアという国の内実を表わしていると思いました。
 その建設資材買付公団向け丸棒10万トンという大量の輸出契約で、北のバスク地方と地中海のカタルニア地方の港から丸棒を船積みしている最中、1986年4月15日、アメリカ空・海軍機がトリポリなどのリビア主要都市を空爆し驚愕させられましたが(2010/8/21記事参照)、この時、アメリカ軍はカダフィ大佐を狙ってその居所や空軍基地などを目標に300発の爆弾を投下、48発のミサイルを発射したといわれています。カダフィ大佐はこの難を逃れその後も25年間リビアを支配し続けたのですが、「カダフィ大佐四面楚歌」なんて新聞記事の見出しを見ると今度ばかりは難しいようです。カダフィ大佐も子息(二男)への政権移譲を画策していた模様で、リビア政権が崩壊すると中東諸国だけでなくわが国の隣国へもこの波が飛び火するかも知れません。

【ココのつぶやき】

♪ きょうも耳が立っちゃう、走るのやめとこかな ♪

♪ あれっ、またコマチちゃんがカノンちゃんのママにあまえてる ♪

♪ ボクもあまえたいな、そっと、近づいておこっと ♪

♪ どさくさに紛れて、うまく間に割り込めたぞ、しめしめ ♪

♪ やった! カノンちゃんのママがこんどはボクをかわいがってくれた! ♪


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